にしさんの将棋と日記

休みの日はぴよ対戦記。仕事の日は職場での出来事を日記にしていきます。

今日の授業の反省(中3数学 平方根と式の値)【2021/05/13】

塾講師やってもう何年だろう。(バイト時代も含め多分7年目)

授業力は、まだまだ。

日々、反省を繰り返す。

そういえば、教育実習行ったときの先生が言ってたな。

「納得のいく授業なんて年に数回だけ。授業して反省して、それの繰り返し。」

教師歴10年以上のベテランの先生がおっしゃっているのだから、すごく深みのある言葉。

自分もこの言葉を大切にして、普段授業してるけど・・・

全然授業がうまくなった気がしないや・・・

 

今日は、授業で扱った問題を書いてみる。

 

[問題]  x=\sqrt{5}-4 のとき、 x^2+8x+16 の値を求めなさい。

 

 愚直に x^2+8x+16x=\sqrt{5}-4 を代入して計算すれば答えが分かるわけだが、結構大変な計算になる。なので、工夫が必要になる。

 この問題、解き方が3通りある。それぞれの問題に適した解法を選ぶことが重要なのだが、どのように伝えるべきか。

 

(解法1)

[考え方] 与式を因数分解してから代入する。

 (与式)=(x+4)^2

     =(\sqrt{5}-4+4)^2

     =(\sqrt{5})^2

     =5

 

 この解き方、模擬テストや入試でもたまに見られる。与式が綺麗に因数分解できるとき、因数分解してから代入すると、綺麗に値を求めることができる。この解き方、結構好きb

 

(解法2)

[考え方] 最初の2項を共通因数xでくくった後、 x=\sqrt{5}-4 を代入する。

 (与式)=x(x+8)+16

     =(\sqrt{5}-4)(\sqrt{5}-4+8)+16

     =(\sqrt{5}-4)(\sqrt{5}+4)+16

     =(\sqrt{5})^2-4^2+16

     =5-16+16

     =5

 

 この解き方は、教科書や問題集に載っている解き方。与式が因数分解できない時にも有効。ただ、この発想、初見で思いつく生徒はどれだけいるのだろうか。そして、説明して納得してくれる生徒はいるのだろうか。

 「やり方が分かった。ただ、なぜこの方法で解くの?」といわれたら、うまく説明できる気がしない。

 「x(x+8)x=\sqrt{5}-4を代入すると和と差の積の公式が使えるから」で、納得してくれるだろうか。

  「和と差の積が使えると、先を見据えて変形してるんだよ。」と。

 普通の人は、この和と差の積は見えない気がする・・・

 

(解法3)

[考え方] 条件式を変形する。

 (条件式)⇔ x+4=\sqrt{5}

      ⇒ (x+4)^2=5

      ⇔ x^2+8x+16=5

 

 あっさり。この解法、与式が3次以上の式でも使えるから汎用性があって好き。

 だけど、中学数学ではなかなか扱わない。等式を両辺2乗という考えが難しいのだろうか。この解法は(解法2)と同様、与式が因数分解できない式でも式の値を求めることができる。

 ただ、条件式を変形するという考えは難しいかも。

 

 今日、この3つの解法を解説した訳だけど、生徒は難しそうな顔をしていた。

 説明する側のスタンスはどのような感じが良いのだろうか。

 (解法1)が使えるときは(解法1)で。無理な時は、(解法2)or(解法3)で解きやすい解法を選ぶ感じか。

 (解法2)と(解法3)の使い分けの基準はどんなだろう。

 

 ん~・・・

 

 眠くなってきたので、今日はここまで。